アルティザン(職人)な造り手
その土地に根付き、個性とこだわりのあるワイン造りを目指している生産者をご紹介いたします
Champ des Treillesシャン・デ・トレイユ
Sainte Foy Côtes de Bordeauxサント・フォワ・コート・ド・ボルドー
ジャン・ミシェル・コム氏はシャトー・ポンテ・カネのビオディナミ転換を主導した人物。ポンテ・カネを辞した後、母から受け継いだ畑で妻とワイン造りに励んでいます。自然の声に耳を傾け、60年超の古木を育て、黒葡萄4品種、白葡萄3品種を栽培。生命力溢れるワインを生産しています。

Champ des Treilles Blanc
シャン・デ・トレイユ・ブラン 2022
AOC/ヴァン・ド・フランス
2020年より『サント・フォワ・ボルドー』を名乗らず、ヴァン・ド・フランスとしてリリース。テロワールやその年の土着酵母を使用し、温度管理のできるセメントタンクと卵型タンクで発酵後、ピジャージュを行い、ステンレスとセメントタンクで10ヶ月熟成。アプリコットや蜂蜜の香りが広がり、軽やかな酸と複雑な厚みを感じるワインです。

Champ des Treilles Rouge
シャン・デ・トレイユ・ルージュ 2022
AOC/ヴァン・ド・フランス
2020年より『サント・フォワ・ボルドー』を名乗らずヴァン・ド・フランスでリリース。平均樹齢38年の黒葡萄4種をビオディナミで栽培。ステンレス・コンクリートタンクで4週間のマセラシオン、ピジャージュも手作業にて行い、12ヶ月熟成。フレッシュでエレガント、キメ細かい熟したタンニンが感じられるワインです。SO2無添加。
Château de Céronsシャトー・ド・セロンス
Gravesグラーヴ
シャトー・ド・セロンスは17世紀末に建てられた名城で、1958年にグザヴィエ・ペロマ氏の両親が取得。1960年に重力を利用した醸造法を導入し、品質向上。30ヘクタールの畑はミネラル感とアロマに優れ、HVE認証レベル3とISO14001を取得し環境問題にも取り組んでいます。

La Quille de Cérons Blanc
ラ・キーユ・ド・セロンス・ブラン 2022
AOC/グラーヴ
『La Quille』は、若樹から作られたワインで、粘土石灰岩と砂質粘土土壌で育成。優しく搾汁後、ステンレス・タンクで発酵、バトナージュを行い熟成。22年は暑く乾燥した気候で、華やかで表情豊かなアロマと完熟した柑橘系の果実味が広がります。

Château de Cérons Rouge
シャトー・ド・セロンス・ブラン 2022
AOC/グラーヴ
『ファースト・ラベル』のグラーヴ・ブランは、海洋石灰岩土壌と沖積砂利の畑で、平均樹齢30年の葡萄を使用。ビオロジック転換3年目。温度管理したステンレス・タンクで発酵後、6ヶ月熟成。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、グリの果実味とエキゾチックなアクセントが複雑で柔らかなストラクチャーを作り出します。

Château de Cérons Rouge
シャトー・ド・セロンス・ルージュ 2020
AOC/グラーヴ
海洋石灰岩と砂利土壌のクロ区画、平均樹齢22年の葡萄を使用。20年は乾燥後、雨で成熟が進み健康的な葡萄が収穫。低温マセラシオン後、温度調整したタンクで発酵。フレンチオークとコンクリートタンクで12ヶ月熟成。ミネラル感とジューシーな果実、程よい酸味がエレガントで複雑な味わいが広がります。
Château La Mondetteシャトー・ラ・モンデット
Castillon Côtes de Bordeauxカスティヨン・コート・ド・ボルドー
カスティヨン地区の小規模有機農法生産者。シルト質土壌で健康的な葡萄を栽培し、家族3人でワイン造りを行う。動植物と共生する環境で、優しく抽出しSO2は最小限。アルコール度数を抑え、ボルドーらしさを持ちながらエレガントでピュアなスタイルを追求しています。

Château La Mondette
シャトー・ラ・モンデット 2020
AOC/カスティヨン・コート・ド・ボルドー
天然酵母で発酵し、優しく抽出後オーク樽で11ヶ月熟成。SO2は最小限に抑え、アルコール度数12.5%。赤い果実の香りと凝縮感のあるジューシーな味わい。過度な樽の要素がなく、うまく融合しているので優雅さを引き立てることに成功しています。

La Mondette
ラ・モンデット 2020
AOC/カスティヨン・コート・ド・ボルドー
ラベルはセザール賞受賞アーティスト、マチルド・ベドゥエ氏がデザイン。ビオロジック栽培の葡萄を天然酵母で発酵し、手作業で抽出。発酵後に短期間のマセラシオンを経て、ステンレスタンクで8ヶ月熟成。SO2は最小限。透明感のあるフルーティーな香りとフレッシュな酸、旨味が調和した素朴で飲み飽きしない味わい。

La Mondette Sans Sulfites Ajoutes
ラ・モンデット・サン・シュルフィトゥ・アジューテ 2023
AOC/ヴァン・ド・フランス
SO2無添加で挑戦する自由なキュヴェ。ビオロジック栽培の葡萄を天然酵母で発酵。発酵後は短期間のマセラシオンを行い、ステンレスタンクで4ヶ月熟成。澱引きは一度のみで濾過なし。香りや味わいにネガティヴな要素はなく奥行きや深みのある味わいが楽しめる仕上がりに。年産1800本。
Château de Chelivetteシャトー・ド・シュリヴェット
Cadillac-Côtes de Bordeauxガイヤック・コート・ド・ボルドー
13世紀創建の歴史あるシュリヴェットは、2014年にボレル夫妻が引き継ぎ再生。醸造設備を改修し、アンフォラを導入。4haの石灰粘土質の畑は2019年にビオディナミへ転換。動植物と共存しながら自給自足を目指し、高品質なワイン造りに取り組む。ジロンド最古の生産者が新たな挑戦を続けています。

Château de Chelivette
シャトー・ド・シュリヴェット・ルージュ 2019
AOC/ボルドー・シュペリュール
丘の中腹にある石灰粘土質の畑でビオディナミ栽培されたメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを使用。天然酵母で発酵後、フレンチオーク樽で熟成。濃厚な果実味とタニックなグリップ、長い余韻が魅力。時代に流されないフィネスを追求し、各方面で高評価を獲得するヌーヴェル・ボルドーワインです。

S en CIEL
エサン・シエル 2021
AOC/カディヤック・コート・ド・ボルドー
SO2無添加の限定キュヴェ。21年は霜害の影響で低収量となり、平均樹齢40年の3品種を使用。カベルネ比率を60%にし、引き締まった酸のあるスタイルに。ビオディナミ栽培の葡萄を天然酵母で発酵後、セメント・タンクとフレンチオーク樽で熟成。リッチでスケール感のある味わいが魅力です。
Château Chantegriveシャトー・シャントグリーヴ
Gravesグラーヴ
1966年にレヴェック夫妻が2haの畑を購入し創業。畑の改良を重ね、1985年に『ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー』に加盟。1988年には白ワインのオーク樽発酵を導入し、上級キュヴェ『キュヴェ・カロリーヌ』が誕生。現在は娘のマリーが加わり、環境価値重視のHVE認証レベル4を取得。持続可能なワイン造りを続けている。

Château Chantegrive Cuvee Caroline
シャトー・シャントグリーヴ・キュヴェ・カロリーヌ 2016
AOC/グラーヴ
2016年はバランスの取れたヴィンテージ。平均樹齢30年のブドウを手摘みし、低温マセラシオン後、フレンチオーク樽(新樽50%)で発酵・9ヶ月熟成。瓶内で早熟で爽やかなソーヴィニヨン・ブランが落ち着き始め、晩熟で力強いボディのあるセミヨンが時間の経過とともにオイリーさを増す。樽と融合し、熟成した複雑な味わい。余韻も長い。
Château d'Arsacシャトー・ダルサック
Margauxマルゴー
12世紀創建のシャトー・ダルサックは、1986年にフィリップ・ラウ氏が再建。108haの畑を持ち、54haがAOCマルゴーに認定。泥灰岩と石灰岩土壌で力強く繊細なバランスの取れたワインを生産。環境価値重視のHVE認証レベル3取得。チームで品質を追求し、マルゴーで注目の生産者です。

Château d'Arsac Cuvée Céline
シャトー・ダルサック・キュヴェ・セリーヌ 2023
AOC/ボルドー・ブラン
ラウ氏と妻セリーヌさんの名前を冠したアルサック産の白ワイン。樹齢17年のソーヴィニョン・ブランを使用し、ステンレス・タンクと樽で発酵・熟成。透明感とフレッシュさがあり、程よく凝縮した果実味が広がり、若いうちから楽しめるスタイルです。
Château Lagrangeシャトー・ラグランジュ
Entre-Deux-Mersアントル・ドゥー・メール
カピアンに位置するシャトー・ラグランジュは1990年にミッシェル・ラコスト氏が再建。父の意志を受け継ぎ2代目のオリビエ氏と数学教師だった妹のロール氏が持続可能な農法を実践し、エコセール認証を取得。地元伝統を尊重しつつ、現代的で特別なワイン作りを目指しています。

Château Lagrange Amphore
シャトー・ラグランジュ・アンフォラ 2023
AOC/ボルドー・ブラン
ビオロジック栽培の1ヘクタールの区画から収穫。低収量で凝縮感を出し、砂岩のアンフォラで発酵・熟成。柑橘と白花の香り、フレッシュでミネラルバランスが良い。余韻が長く、シンプルで美しいラベルがワインの哲学を反映しています。
Château Machorreシャトー・マショール
Bordeaux Supérieurボルドー・シュペリュール
コート・ド・ボルドー・サン・マケール地区のティエリー氏所有のシャトーの乾燥した風通しの良い畑で栽培された葡萄は、肉付きも良くエレガントでミネラルや酸があります。近代設備を導入するとともに、畑の周囲を生垣で覆うことにより自然被害から葡萄を守りながら地域に愛されるワインを作り続けています。

Château Machorre
シャトー・マショール 2020
AOC/ボルドー・シュペリュール
平均樹齢40年の黒葡萄3品種を低収量で栽培し、伝統的な方法で丁寧に醸造。コンクリート・タンクで発酵・熟成。肉厚でジューシーなアタック、エレガントなタンニンが特徴。フランス・ベルギーで好評なデイリー・ワイン。
Château les Ormes Sorbetシャトー・レゾルム・ソルベ
Médocメドック
1764年に創業し現在のフランソワ・ボワヴェール氏で9代目となるメド ックのアルティザンの生産者です。カベルネ・ソーヴィニヨン主体で、海洋化石土壌とトロンセ樽により骨格とフィネスを兼ね備えたワインを生産。冷涼な気候で、飲み頃を見極めてリリースするこだわりを持っています。

Château les Ormes Sorbet
シャトー・レゾルム・ソルベ 2014
AOC/メドック
2014年はカベルネ・ソーヴィニョンにとって絶好の年で、冷涼な気候と好天が続き、小粒で凝縮感のある葡萄が収穫されました。しっかりとした果実味と熟成感のあるタンニンがエレガントで複雑な余韻を生み出し、高品質なワインに仕上がっています。
Château Chadenneシャトー・シャデンヌ
Fronsacフロンサック
1999年にフィリップ・ジャン夫妻が取得して以降、敏腕醸造家クリスチャン・ヴェリー氏を招聘し、惜しみない設備投資と畑の改良に乗り出しました。畑改良と設備投資を進め、毎日の食卓に寄り添う「フード・ワイン」を目指しています。

Château Chadenne La Fleur
シャトー・シャデンヌ・ラ・フルール 2009
AOC/フロンサック
2009年はグレートヴィンテージ。メルローとカベルネ・ソーヴィニョンを使用し、凝縮感と力強さを持つ長期熟成タイプ。フレンチオークで熟成し、樽のニュアンスと複雑な果実味が調和した、ボリューム感のあるクラシックなボルドーです。
Château Ponteilh Monplaisirシャトー・ポンテイユ・モンプレジール
Pessac-Léognanペサック・レオニャン
レオニャン地区の格付けシャトーに囲まれた優良生産者。除草剤の使用中止、老朽化した設備を多額の投資を行い新設し品質改良に注力しています。2014年からはビオディナミ栽培に着手し、自然に対して新しいかかわり方を採り入れています。

Château Ponteilh Monplaisir
シャトー・ポンテイユ・モンプレジール 2011
2011AOC/ペサック・レオニャン
2011年ペサック・レオニャンは、湿度が高く病害対策に追われた年でしたが、収穫を遅らせ完熟を待つことで成功。カベルネ・ソーヴィニョンの骨格とエレガンスを兼ね備え、飲み頃を迎えたの正統派グラン・ヴァンです。
Château Canon Chaigneauシャトー・カノン・シェニョー
lalande de pomerolラランド・ド・ポムロール
ラランド・ド・ポムロールのネアクにある家族経営のドメーヌ。若い夫妻が伝統を守りつつ自然なワイン造りを追求し、シュヴァル・ブランの元セラーマスターらが支援。粘土石灰質土壌と鉄分が複雑さを生み、新たなボルドーの魅力を創出しています。

Château Canon Chaigneau Cuvée 8a Béton
シャトー・·カノン・シェニョー キュヴェ・ユイット・ア・べトン 2020
AOC/ラランド・ド・ポムロール
2019年に誕生したノンオークの新キュヴェ。ティエリー・ガルノー氏が手掛け、コンクリート・タンクで発酵・熟成。木樽を使わずピュアな果実味とミネラル感を追求。2020年は少雨の影響で凝縮感があり、柔らかさと複雑さを備えた仕上がりに。

Château Canon Chaigneau Cuvée 1a
シャトー・·カノン・シェニョー キュヴェ・アン・ア 2022
AOC/ラランド・ド・ポムロール
2022年初リリースのカベルネ・フラン100%の特別キュヴェ。鉄分豊富な粘土石灰質の区画で育つ樹齢30年以上の葡萄を使用。木樽を使わずコンクリート・タンクで発酵・16ヶ月熟成。ジューシーでエレガント、フレッシュな果実味とシルキーなタンニンが魅力です。
Château Haut Chaigneauシャトー・オー・シェニョー
lalande de pomerolラランド・ド・ポムロール
パスカル・シャトネ氏はボルドー大学で醸造学を学び、赤ワインの欠陥香「ブレタノマイセス」の起源を発見。研究所を運営後、2017年に家業のシャトー・オー・シェーニョーに専念。2021年より有機農業へ転換し、地球温暖化対策としてカベルネ・フランを増植。

Château Haut Chaigneau
シャトー・オー・シェニョー 2015
AOC/ラランド・ド・ポムロール
鉄カスを含むケイ素粘土質土壌で樹齢40年の黒葡萄を持続可能な方法で栽培。区画ごとに醸造し、長期マセラシオンで穏やかに抽出。新樽25%を含むフレンチオークで12ヶ月熟成。2015年の秀逸なヴィンテージの特長である凝縮感、余韻、フィネスが際立ち、熟成による複雑さも楽しめるボルドーの魅力が詰まった一本です。
Château Villeranqueシャトー・ヴィルランク
Haut-Médocオー・メドック
マルゴー西3km、ムーリス南3kmのアヴェンサンにあった老舗。2000年にシャトー・シトランの一部となった貴重なヴィンテージ。アヴェンサンはオー・メドックの中間に位置し、バランスの取れたワインを生産。シトランはタイヤン・グループ傘下で品質向上し、その管理下でヴィルランクも栽培から瓶詰まで行われた。

Château Villeranque
シャトー・ヴィルランク 2000
AOC/オー・メドック
2000年は理想的な天候に恵まれた偉大なヴィンテージ。樹齢40年の3品種を使用し、丁寧に選果後、ステンレスタンクで醸造、3週間のマセラシオンを経て15~18カ月間フレンチ・オークで熟成。熟成により紅茶やキノコの香り、完熟果実の丸みが際立つ、魅力的なオー・メドックを味わえます。